ブランド牛・和牛・国産牛【牛肉なび】

能登牛(石川県)ブランド牛の紹介

石川県のブランド牛の『能登牛』は、平成23年に国連食糧農業機関(FAO)によって国内初の世界農業遺産にも認定された石川県・能登の里海・里山で、肥育農家の丹念な世話によって育てられます。

 

能登牛は兵庫県の但馬地方や山陰地方の牛がルーツとなっていますが、現在飼育されているものは、昭和9年ごろから飼育が奨励されたといわれる霜降りで肉質が良い兵庫系の牛と体が大きく成長する鳥取系の牛を交配させて誕生した和牛一代雑種に、兵庫系の雄牛を交配したものがベースとなっています。
誕生した仔牛は、能登の風土の中でトウモロコシや大豆、麦などの飼料とともに能登の良質なワラなどを食べてすくすくと育ち、きめ細やかな肉質を持つ能登牛として出荷されるのです。

 

能登牛の大きな特長は、肉の旨味成分の一つであるオレイン酸が豊富に含まれていることで、これは5年に一度開催される「全国和牛能力共進会」でも認められ、全国的に高い評価を受けています。
オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、牛肉ではオレイン酸の含有率が大きいほど旨味が強く、風味も良くなることから、その含有率は脂の質を図る指標として用いられています。
オレイン酸は、血流を悪化させて高血圧を引き起こすLDL(悪玉)コレステロールの減らす効果があることから、動脈硬化を予防して生活習慣病になりにくくする効果があるといわれています。

 

その品質は、「能登牛銘柄化推進協議」によって厳正に審査されており、血統が明確な黒毛和牛のうち、石川県で最も長く肥育(6ヶ月以上、石川県が最終肥育地)され、一定の肉質以上(肉質等級がA3以上又はB3以上)というような条件をクリアーした良質な牛のみが石川県のブランド牛として認められることになっています。
なお、年間出荷頭数が約500〜600頭と能登牛の出荷当数は他のブランド牛と比べても群を抜いて少なく、その希少性から「幻のブランド牛」とも呼ばれていますが、石川県では能登牛を全国ブランドとして盛り上げていくために、出荷頭数倍増を目指して支援を拡充しており、将来は現在よりも入手しやすくなることが予想されます。

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